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「子どもが不登校になってしまった」
こうしたとき、子どもだけでなく
親も大きなストレスを抱えます。

自分やお子さん、家族や学校などを
責めてしまって、強い自己嫌悪に陥ることも。

不登校に関して
理解しておくべき大切なことは、

お子さん自身も苦しんでいるのであれば
不登校は決して甘えではない、ということです。

そしてそのことは、
一緒に悩み苦しんでいる親御さんも同様です。
決して甘えや怠惰ではありません。

「子どものためにできることを探しているけど
なかなか見つけられない」

「子どものことがわからない」

「自分が間違っているんじゃないか」

こうした考えは出口のない迷路のようで、
とてもつらいものです。

現状のままでは、どんどん深みへと
はまってしまうこともあります。

ここから抜け出すため、
大前提として必要なのは、

お子さんのこともあなた自身のことも認め、
居場所をつくっていくこと

そして、状況を見つめて、
今できることから取り組んでみましょう。

まずは一呼吸おいて状況を見つめ直すために
不登校と教育について正しく知っていくことが、
あなたとお子さんにとっての助けとなります。

この記事では、不登校となるきっかけと
そこに隠された子どもの心理

そして、実際、親が何ができるのか
何を避けるべきなのかについて、

心理学NLPのトレーナーである私の視点と
家族や友人の経験から得られた観点を交えて

重要な親の3つの心構えとともにお伝えします。

著者:圓札 愛里

  • 全米NLP協会認定 NLPトレーナー
  • 米国NLP&コーチング研究所認定 NLPの大学院 NLPヘルスサティフィケーション
    (最高レベルのスキルを学ぶNLPの大学院)
  • 日本NLP協会認定 NLP上級スキルマスター

以前は化粧品の研究開発員として務め、開発品の中には有名雑誌の比較ランキングや大手ポータルサイトで販売数1位を獲得したものもある。お客様のご希望を伺う中、人間心理への関心が高まりNLPと出会い転職。現在はカスタマーアドバイザーや、サブトレーナーとして活躍している。

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1.不登校のきっかけと隠された子どもの心理

不登校のきっかけや原因は、お子さん一人ひとりによって異なっています。

親御さんが明確な理由をわかっている場合もあれば、「どうしてうちの子が?」とまだ理由がわかっていない場合もあるでしょう。

お子さん自身が、どうして自分が苦しいのか、どうしたらいいのかがわからずに混乱していることだってあります。

親が原因や心理を理解できずに勘違いしていると、知らず知らずのうちに子どもをさらに追い詰めてしまうことも。

まずは、不登校となるきっかけと子どもの心理について、状況別に6つの原因を読み解きましょう。

1-1.人間関係の問題 

学校生活自体に問題がある場合です。
主な原因は、次のようなことです。

  • 児童・生徒からのいじめ
  • 教師からのいじめやハラスメント
  • クラスや部活内での対立、トラブルなど

こうした場合、真摯に向き合って改善しようとしてくれる先生も、もちろんたくさんいらっしゃいますが、ときには学校の体制・姿勢自体に問題があり、非を認めず黙認したり増長させるケースもあります。

協力はしてくれるけどなんだか頼りない、ちゃんとわかってくれないと感じてしまう場合もあるでしょう。

問題の根本解決まで、絶対に登校を強制してはいけないのがこちらのケースです。

子どもが誰にも言えず、一人で抱え込んでいる場合もあるので、まずは親が子どもとの信頼関係を築き直して、じっくり話を聞き、受け止めることがとても重要です。

子ども自身が深く傷ついており、人に話したくない場合も非常に多く、ときには、自分が悪いと思い込み、恥ずかしさや後ろめたさを感じて、親に知られたくないと思っていることもあります。

「もし話して、誰も味方してくれなかったらどうしよう」
こうした不安や恐怖を抱えている子どももいます。

親が、子どもにとって最後の砦だからこそ、言えなくなることもあります。

大事なお子さんのことなので、早く解決してあげたいと思うのは当然のことですから、子どもが話すハードルを下げてあげるためにも、焦らずじっくり信頼関係を築き直していきましょう。

そして、この原因がわかったときには、何があっても、子どもの身体だけでなく心も守るということを、言葉と姿勢でお子さんへ示して安心させる必要があります。

1-2.トラブルは起きていないが、学校生活に不安や問題がある

周囲から見て問題は認められなくても、本人にとっては大きな問題となっている場合です。

状況は様々ですが、一部の例としては下記のようなことがあります。

  • 学校に馴染めない
  • 友達とそりが合わない
  • 先生や学校が合わない
  • 授業についていけない
  • 自分が馬鹿にされていると感じる
  • 学校の科目や運動会の種目がどうしてもいやだ
  • 制服の襟元が苦しかったり、ランドセルなど学校の荷物が重すぎて息が苦しくなる

中には、大人の目線からすれば「え?こんなことで?」と感じることだってあります。
しかし、子どもが苦しんでいるのであれば、どんな理由も本人にとっては重大なことです。

現代の日本は、8割以上の労働者がストレスを感じていることが、厚生労働省の調べでわかっています。
大人ですら、ストレスを感じやすい今の社会。

子どもの心は、大人以上にやわらかく繊細で、傷つきやすいものです。
特に、感受性が豊かで、細やかなことに気づく力を持っている子なら尚更、ストレスを感じることも多くあります。

大人や周りの目線から見た判断ではなく、お子さん本人がどう感じるかが絶対的に重要なのです。
周りの子どもや、自分の子供時代と比較せず、目の前のお子さん自身と向き合って寄り添いましょう。

(参照元)仕事や職業生活における不安やストレスに関する事項

1-3.漠然とした無力感、不安感

周りも子ども自身も、明確な問題がわかっているわけではないものの、漠然とした無力感や不安感を抱えている場合です。
ときには、うつ状態となっていることもあります。

この原因にはどういったことがあるのでしょう。
多くは、下記のような状況です。

  • 学校に通う意味を見いだせない
  • 自己肯定感が下がっている
  • 生活習慣の乱れ
  • 食習慣の乱れ
  • 睡眠不足、不眠や過眠

生活習慣の乱れによって、ストレスやうつ症状を増長させていることもあります。

うつ状態は、甘えと区別がつきづらいというお声をよく伺います。
しかしうつとは、ストレスや栄養不足などにより引き起こされる心身の不調です。

甘えだと決めつけて厳しく接してしまうと、症状が悪化し、頭痛や腹痛、吐き気、不眠など、他の症状が現れてしまうことも。

多くは過度のストレスから来るものですので、ストレスの要因となるものを取り除きつつ、寄り添って安らぎを与えてあげることが必要です。
また、うつや無気力状態は、生活習慣によっても左右されますので、体調や生活リズムの管理も重要となってきます。

そうは言っても、家庭の経済状況から、やむなく朝早くや夜遅くまで家を空けなければならず、なかなかお子さんのそばにいてあげられないような状況の方もいらっしゃるでしょう。

そうしたときには、まずは親御さんが無理なくできる範囲のことから整えていきます。

3章では、大変な状況の中でも始められることをご紹介しますので、ご状況に合わせて参考になさってみてください。

1-4.学校の他にやりたいことがある

子どもが、学校以外のことに明確な価値を見出している場合もあります。
一例としては、次のような状況です。

  • アーティストやシンガーソングライターになりたいなど明確な目標がある
  • その他、学校以外の場所に大きな価値を感じている

こうした場合、親心からすると、夢を応援したい気持ちと失敗してほしくない気持ちが出てきて、葛藤を抱えることもあると思います。

特に、壮大な夢を追いたい子どもの背中を、社会で生きる難しさを知っている親としては安易に押せないケースも多いはずです。

大切なのは、子どもの本心を受け止めて尊重する姿勢を持つことです。
頭ごなしに否定してしまっては、子どもからすると、親が夢を追うための障害物となってしまいます。

子どもが自分の人生を自分で切り開いていくために、夢だけではなく、子どもの人生そのものにとっての最大の協力者となること。

そのために、先に人生を歩んだ大人の目線として、社会の厳しさや現実という側面を教えつつ、子どもが本当にやりたいことやなりたい自分を実現するにはどう生き抜いていけばいいのかを一緒に考えていくことが必要です。

1-5.親や周りへの反抗

やりたいことがある場合とは異なり、親や周りの大人に対して「反抗すること」が目的となっており、学校へ行かない場合もあります。
例えば、次のような行動です。

  • 非行や家出
  • 学校外の人とばかり一緒にいる
  • 一日中ゲームばかりする
  • ずっとスマホをいじり続ける

こうしたとき、大切な子どもが間違った方向へ進まないよう、強く叱りつけたくなる気持ちもよくわかります。
しかし、原因としては、「尊敬できるようなかっこいい大人が周りにいない」と子どもが感じている場合が多いです。

子どもはまだ社会経験を積んでいないため、親が自分のために必死に努力や我慢していることに気づけず、狭い視野で判断してしまっていることもたくさんあるでしょう。

ですが、頭ごなしに叱ることは、むしろ逆効果になる可能性があります。
なぜなら、子どもが周りの大人を心から信頼していない状態ですので、子どもの行いを咎めることで「わかってくれない」「否定された」という気持ちを増長させてしまう可能性が高いからです。

もちろん、お子さんの将来のために、ダメなことはダメと伝えることはとても大切です。
その上で、存在そのものは肯定する姿勢を持って信頼関係を築き直していくことが重要となります。

1-6.子ども自身も混乱している

子ども自身でも原因がわからず、周りから理由や原因を聞かれてもわからないケースもあります。

  • 何が問題か聞かれてもわからない
  • 自分の気持ちがうまく表現できない
  • 自分の状況が自分でも汲み取れない

心理学的に考えると、子どもが自分自身とのコミュニケーションが上手くいっていないという状況です。

こうしたときは、「何が問題なの?」と追求するのではなく、まずは寄り添いながらコミュニケーションをとっていきましょう。

お子さんが、自分の気持ちがわからないと答えるとき、自己肯定感が下がってしまっていて、自分の気持ちをないがしろにしてしまっている場合もあります。

親が寄り添い、子どものことを認めて大切にする姿勢を示しながら、一緒に少しずつ、お子さんの気持ちを探していくことが重要です。
そうすることで、子どもは自分自身の心や気持ちの大切さを見つめ直すことができます。

お子さんが「自分の気持ちを大切にしていい、表現してもいい」と感じられれば、何がしんどくて、どうしていきたいのか、自分自身でだんだんとわかってくるようになります。

以上6つが、不登校となるきっかけと子どもの心理についてです。
ここからは、実際に親が子どもとどう接していけばいいのか、何をすればいいのかについて知っていきましょう。

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2.親が持つべき3つの心構え

大前提として、親が持っておくべき心構えがあります。

様々な本や記事を読んでも、親がやるべきこと、やってはいけないことが微妙に食い違っている場合もあり、混乱して迷ってしまうことがよくあると思います。

そんなときに立ち返ってほしいのが、今からお伝えする3つの心構えです。

2-1.人は一人ひとり異なっている

人間は、一人ひとりが異なっています。
たとえ血が繋がっていても、親自身と、自分の子どもは違います。
そして自分の子どもと、他の子どもも違います。

当たり前のことだからこそ、大切なことです。
そして、丁寧に向き合ってみると、意外と忘れている場面が見つかることでもあります。

人には、一人ひとり異なる世界観があります。
その人にとって何が大切で、何がしんどいのかも、人により様々です。

そのため、子どもに合った答えは、子ども自身だけが判断できるものなのです。
自分よりも大切な子どもだからこそ、お子さんを一人の独立した人間として見ていくことが重要です。

2-2.誰しも居場所が必要

人間には、本来3つの場所が必要と言われています。
自宅、学校や職場、そして居心地の良いサードプレイス。

このバランスが崩れてしまい欠けていくと、人はストレスを溜め込みやすくなります。

不登校のお子さんにとっては、自宅が唯一、残された居場所となります。
まずは、家にお子さんが安らげる居場所を作っていきましょう。

ただ単に部屋などの場所を用意するだけでなく、お子さんが安心して過ごせるよう、ストレス要因から遠ざけて、深呼吸できるような環境を作ることが大切です。

そのために、親が子どもにとっての良き話し相手・アドバイザーとなっていくことが必要です。

また、自宅以外でも、学校だけが唯一の居場所ではありません。
自宅の環境を整えた後は、信頼できる居場所をお子さんと一緒に探してみましょう。

そして、できれば親自身も信頼して安らげる場所を探しましょう。

責任感の強さから、「子どもが大変なときに、自分が楽をしてはいけない」と考える親御さんも少なくありませんが、学校に行けないお子さんにとっては、あなたの存在が唯一の居場所です。

その居場所であるあなた自身が安らぐことは、お子さんにとっても大切なことです。

2-3.教育とは、心も身体も健康な人を育てるためのもの

学校は教育の場ですから、そこに通えないとなると、親心として非常に心配されることもあるでしょう。
周囲の人が「子どもを学校に行かせないなんて」と心無い言葉をかけてくる場合もあり、罪悪感や後ろめたさを感じてしまうことだってあります。

そもそも教育とは、何が必要なのでしょうか。
日本において、教育とは、次のように定められています。

第1条(教育の目的) 教育は、人格の完成をめざし、平和的な国家及び社会の形成者として、真理と正義を愛し、個人の価値をたつとび、勤労と責任を重んじ、自主的精神に充ちた心身ともに健康な国民の育成を期して行われなければならない。

文部科学省 第1条(教育の目的)

このことを読み解くと、教育とはつまり、社会のなかで自立して生きていけるような、心も身体も健康な人間を育てるためのものだということがわかります。

学校に行くことが心や身体へ負担をかけてしまう場合において、通学を強要することは、本来の教育の目的に反します。

学校の中でも、小中学校は義務教育ですので、親が受けさせる環境を整えていくことは必要です。
しかし子どもにとっては、学校教育は義務ではなく、権利のひとつにあたります。

学校に行くことで体調を崩すなどの場合には、正当な事由となり、義務教育は猶予や免除される場合があります。

子どもにとって大切なのは、心も身体も健康に生きていくために必要な教育を、安全な場所で受けさせること。
他の人とは、ペースや場所が違っていても大丈夫です。

まずは、親も含め、周囲の大人がこのことを正しく知っておきましょう。

以上が、親が持つべき3つの心構えです。
この3つの心構えを土台として、次は、実際にどのようにお子さんと接していけばいいのかをみていきましょう。

3.子どもとの接し方6選

お子さんと接していくにあたって大切なのは、存在を認めて居場所を作っていくことです。
そのために、親がどのような行動を取ればいいのか、6つの段階でお伝えします。

3-1.まずは話に耳を傾ける(傾聴)

心理学の用語でいう、「傾聴」を行うことが大切です。
傾聴とは、相手のことを心から大切な存在と感じ、話をとにかく聴く、聴く、聴くということ。

不登校のお子さんにとって、学校に行けない原因を突き止めること以上に大切なのが、親が寄り添って、これからどうしたらいいか一緒に探求してくれるという姿勢です。
そのために、子どもの本音に耳を傾けていきましょう。

そもそもお子さんの口数が少なく、あまり話をしてくれない場合もおありのことと思います。
特に、中学生や高校生のお子さんの場合は、親と話したくない時期が訪れることも。

コミュニケーションは会話だけではありませんので、こうしたときは親が焦らず自分自身を整えて、子どものペースで接していきましょう。

お子さんの非言語のコミュニケーション、ノンバーバルコミュニケーションに意識を向けると、ペースをあわせやすいです。

3-2.信頼関係を築き直し、さらに深める

次に、お子さんとの信頼関係を築き直していくことが重要です。

信頼とは、一緒にいて安心できる、頼れる存在だと信じていること。
この関係性を意図的に築いていくために使える、ラポール形成という心理学の方法があります。

ラポール形成とは、「人は自分と似ているものを信頼しやすい」という性質を活用し、相手の姿勢や仕草、使う言葉などに、自分も合わせていくという方法のことです。

まず会話を始める前に、相手の姿勢と身体の向きを観察します。
相手がうつむいていたら、自分も少しうつむき、首を傾けていたら、自分も少し傾けるというふうに、似た姿勢を取っていきます。

そして、会話をする場合には、相手の話す速度やテンポ、声の高さやトーンに合わせていきます。
相手のペースに合わせてあいづちを打ちましょう。

また、相手の使った単語や言葉を繰り返すという方法もあります。
この場合、オウム返しのようにそっくりそのまま返すのではなく、「今日なんだか頭が痛くて」と言われたら、「頭が痛いんだね?」というように重要な単語だけを返していきます。

以上が、簡単なラポール形成の解説です。

気持ちが落ち込んだり、波打ったりしているときには、誰しも人を信用しづらくなり、家族間でも、信頼関係が崩れてしまうこともあります。

お子さんがあまり話をしてくれなくなっているときや、マイナス感情がよく出てしまうときは、親への信頼が揺らいでいる合図ですので、丁寧に接して、信頼を深めていきましょう。

3-3.一人の人間として認め、受け入れる

基本の信頼関係を築いたら、次は、お子さんを認めて受け入れている姿勢を示していきます。
具体的には、褒めるときは、お子さんの存在自体を褒めて、叱るときは、行動に対して叱っていく方法を行います。

お子さんの意見や行動を正したいときでも、存在自体は肯定する姿勢がとても重要です。

子どもの良くない言動を叱るときは、単に「ダメ!」と伝えるのではなく、「◯◯をやっちゃダメ!」というように、明確な行動を叱ります。

主語がなく「ダメ」と伝えたり、「あんたってダメだね」と伝えてしまったりすると、子どもは「自分の存在そのものがダメ」という意味で捉えてしまいます。

反対に褒めるときには、行動だけではなく、「あなたって本当に素敵だね」と、お子さんの存在そのものを褒めていくことが重要です。

そうすることで、お子さんは「自分は認められている」と感じ、徐々に自己肯定感を高めていくことができるようになります。

こうした方法は、ニューロ・ロジカル・レベルという考えに基づきます。

3-4.生活リズム・体調管理に気をつける

親が子どもの生活リズムや体調を管理していくことも重要です。

睡眠不足や運動不足は、うつ状態や無気力状態を引き起こしたり、悪化させたりする大きな原因となりますので、適度な運動とバランスの良い食事を心がけ、生活習慣を整えていく必要があります。

日中に運動をしないと、余分なエネルギーが残ってしまって寝付けず、さらに夜更かしをするという悪循環を招いてしまいます。

運動は、外に散歩に行くなど、しっかり身体を動かせることが理想ではありますが、家の中から出られない場合も多いことと思います。

こうしたとき、最近では室内でできる運動もたくさんあります。

室内エクササイズの動画や、楽しみながらフィットネスができるようなテレビゲームもありますので、状況に合ったものを活用しましょう。

また、栄養バランスの良い食事も大切となります。
特にビタミンB群やビタミンD、葉酸、鉄分、亜鉛、マグネシウム、アミノ酸、脂肪酸などの栄養素が不足すると、うつ病のリスクが高まることがわかっています。
緑黄色野菜やきのこ類、肉や魚など、栄養バランスを意識して摂取しましょう。

食事以外に、太陽光を浴びることでもビタミンDは生成されますので、日光浴も重要です。
毎朝5分、ベランダや庭で日光浴をすることや、部屋の換気をすることを取り入れてみましょう。

もし今まで、日光浴を意識して行っていない場合は、少しの時間カーテンと窓を開けるだけでも、淀んだ部屋に新鮮な空気と日光を取り入れることができ、続けていくと少しずつ違いが生まれます。
身近で、簡単にできる範囲から習慣化していきましょう。

(参照元)うつ病の毎日ごはん: 国立精神・神経医療研究センターの医師と管理栄養士が教える

3-5.学校以外で勉強できる環境を整える

学校は、整えられた教育の場ですが、唯一の教育の場ではありませんので、学校以外の場所で教育を受けることもできます。
主な方法として、塾やフリースクールなどの団体を利用することと、家庭内で指導することの2つがあります。

最近では、不登校の子どもをサポートするための塾やフリースクール、家庭教師派遣を行っている団体もたくさんあります。
こうした団体は、お子さんや親御さんの状況によって、合う合わないもありますので、まずは話を聞いてみたり、見学の希望を出してみるところから始めましょう。

また、家庭内の指導の場合、ドリルや教材を使って、親から勉強を教えていく必要があります。
スパルタになってしまってはお互いストレスが溜まってしまいますので、焦らずお子さんが興味を持てることから教えていきましょう。

特に小学生のお子さんの場合、簡単な計算や読み書きができないと、日常生活に支障をきたしてしまい、今後の人生で苦労をしてしまうのではないかという心配から、焦りを覚えてしまうこともあるかと思います。

そうしたときは、一緒に買い物をしてみたり、本や図鑑を見せてみたりして、日々の生活の中で、勉強をすればどんな楽しいことができるようになるのか教えて、興味を持たせてみましょう。
子どもは親の姿をよく見ていますので、親が楽しみながらやっていく姿勢を見せることも大切です。

3-6.子どもが興味を持っている外の世界を見せる

美術館や博物館、動物園や水族館、神社やお寺など、お子さんが安心して楽しめそうな場所を選んで、外に連れ出すことも大切です。

もしお子さんが外に出たくない状況の場合には、図鑑やガイドブックなどを用意してみて、外への興味を育てていきましょう。

自宅にこもってばかりになると、世界が狭まり、体力も落ちてしまいます。
「学校に行けていないのに、外に連れ出していいんだろうか」と心配してしまうこともありますが、外の世界を体感することも学びのひとつとなります。

外に出ることで気分転換にもなりますし、もしお子さんが興味を持てることを見つけられれば、それが活力にもなっていきますので、お子さんのためにも必要なことです。

以上が、お子さんと接するときに、親ができる6つの方法です。

反対に、避けなければいけないこともあります。
次は、親が避けるべきことを見ていきましょう。

4.親が避けるべきこと

繊細な状態にあるお子さんは、ストレスを感じやすくなっています。
ふとしたことで傷ついてしまう可能性もあるでしょう。

ストレスや負担をかけないため、そして、子どもが今後の人生で困らないため、親が避けるべきことを6つお伝えします。

4-1.子どもに厳しくしすぎる

不登校になりやすい原因の1つに、「親が真面目で厳しすぎる」というものがあります。
完璧主義の傾向が強く、知らない間に子どもへストレスを与えてしまうことも。

学校に行けないとき、子どもだけではなく親にも大きなストレスがかかります。
ときには怒ってしまうこともあるでしょう。

そうしたときも、心構えを思い出し、子どもの気持ちや価値観に寄り添っていくことが大切です。

4-2.甘くしすぎる

厳しくすることとは反対に、甘やかしすぎることが悪影響となる場合もあります。

お子さんをひとりの人間として認めて、あたたかく接しつつも、ゲームのし過ぎや夜更かしなどの、子どもにとってマイナスとなる習慣や、倫理的にだめな言動に対しては、親が指導していく必要があります。

学校の指導がない状況だからこそ、お子さんの人生に必要なしつけや、人としての教育は不可欠です。

親だけで叱り続けるのはとても大変なことですから、お子さんや他の誰かの命に関わるようなことだけは必ず押さえておいて、時折親子ともに息抜きもしていきましょう。

4-3.子どもと自分を同一視する

心構えでお伝えしたように、親と子どもは別々の人間です。

子供のことを真剣に考えたとき、親自身が自分のしてほしいこと、してほしくないことを参考にすることもあるでしょう。

その上で、子どもは親とは異なる感覚を持っていることもありますので、「絶対こうだ」と決めつけて接するのではなく、「自分はこう思うけど、子ども自身はどうだろう」と必ず確認をしていきましょう。

お子さんがつらいとき、自分のこと以上に胸を痛める親御さんがいてくれることは、お子さんにとっても支えとなるはずです。

ただ、お子さんが抱えるつらさと、親御さんが抱えるつらさは別のものですので、ひとまとめにするのではなく、それぞれ向き合って癒やしていくことが大切です。

4-4.大人同士がお互いを責める

繊細な子どもは、大人同士が責めていると「自分のせいだ」と思い込むことがよくあります。

子どものために、大人同士の話し合いも重要ですので、感情が高まりそうなときには、最低限子どもから見えないようにする配慮が不可欠です。

また、大人はついつい、原因を探すときに「何が悪いか」を探してしまいますが、<原因>と<善悪>は別のものです。
子どもが学校に行けないことには何らかの原因がありますが、「学校にいけないこと自体が悪いこと」ということは絶対にないのです。

「親のせいだ」「学校のせいだ」というように誰かを責め立てることは、無駄な負担となるばかりで解決材料にはならず、繊細なお子さんならこうした感情に敏感に反応してしまうため、周りの大人同士が互いを認め合い、落ち着ける環境を整えていきましょう。

4-5.親が自分を責める

大人同士が責め合うことと同様に、親が自分を責めることも、繊細なお子さんにとっては負担となります。
「自分のせいで親が苦しんでいる」「自分が悪いことをしている」と感じてしまいます。

お子さんのために悩み、考えている親御さんは、決して教育を間違えているわけでも怠けているわけでもありません。
お子さんのためにもご自身のためにも、親が自分自身を認め、受け入れることがとても重要です。

4-6.親自身の問題から目を逸らす

親は、自分のことより子どものことを優先する、という考えをお持ちの方がほとんどだと思います。
子どもが学校に行けない場合、ついつい不登校という状況にばかり意識が向いてしまうかもしれません。

しかし、家庭内の不仲や、両親・義両親など身内のトラブル、親の仕事が上手くいっていないなど、背景に潜む親自身の問題が子どものストレスとなっている場合もあります。

もし他にも問題があると感じていらっしゃる場合には、そのこととも向き合って整えていくことで、子どもへの心理的な負担を減らすことに繋がります。

以上が、親が避けるべき6つのことです。
最後に、お子さんとの接し方以外でできることをご紹介します。

5.親自身の内面を整えるためにできること5選

お子さんへの接し方以外で、親が子どもへできることもあります。
5つの方法をお伝えします。

5-1.親自身が自分と向き合って認める

大切なお子さんを優先したい気持ちはとても大事ですので、そのために、まずは親が自分自身を整えていきましょう。

子どもは、大人が思っている以上に敏感で、周りのことをよく見ており、何よりも親の影響を強く受けています。
お子さんの自己肯定感が下がっている状況は、そもそも親御さんの自己肯定感が低いという場合がほとんどです。

悩み苦しんでいる方は、すでにできる限りのことをなさっています。
もし今は、上手くいっていないと感じる場合であっても、まずはご自身を認めて、受け入れていきましょう。

5-2.子どもの負担となる人物とは距離を置く

もし周りに、お子さんが学校へ行くよう強制したり、お子さんやあなたへ強い言葉をかけるような人物がいらっしゃる場合には、お子さんにとっての強いストレスになっています。

そのお相手が、あなたの配偶者だったり、両親や義両親だったりする場合には、距離を置くことに苦労することもあると思います。

しかし、そのままにしていては、お子さんへ大きな心の傷を残す可能性もあります。
時間や労力のかかることかもしれませんが、話し合いをしたり、場合によっては距離を置いていくことも重要です。

5-3.似た状況にいる人とのコミュニティに参加する

不登校の子どもと親が集まるコミュニティがありますので、そこへ参加し、情報共有していくことも大切です。

親がひとりきりで悩んでいると、親自身が心身を崩す要因にもなってしまいます。

同じ悩みを抱える人と接して、他の人の視点を学んだり、上手くいった方法を共有したりすることで、視野が開けていく場合もあります。

5-4.専門機関へ相談する

最近では、不登校の子どもと親をサポートする団体がたくさん存在しています。
まずは資料請求や問い合わせなどしてみて、お子さんとご自身の価値観に合った団体を探しましょう。

不登校の親御さんの中には、良い団体が見つかったという方、なかなか見つけられなかったという方、どちらもいらっしゃいます。

一度で決めようとせず、納得できるまで気長に探してみることが必要となってきますので、先にお伝えした不登校の子どもと親が集まるコミュニティなどで情報収集をしながら、親子ともに安心できるところを選びましょう。

5-5.心理学を学ぶ

お子さんを理解して受け入れるためには、親自身が心理学を学ぶことも支えとなります。
心理学を学ぶことで、人と接する方法や、自分自身を整える方法を身につけることができます。

「カウンセリングを受けさせたいけど、子どもが嫌がっている」といった場合にも、お子さんと一番接する親が心理学を学ぶことにより、家庭内で適切に話を聞いてあげられるようになります。

また、自分自身の内面も整えることができますので、お子さんと接するときにも落ち着いて、安定した状況を作ることができます。

この記事でご紹介した心理学の考え方や方法は、NLPという心理学に基づいています。


NLPでは、問題解決の方法や、人や自分自身とのコミュニケーションの方法について専門的に学ぶことができます。

NLPを学ばれた方のなかには、親子や夫婦の関係が改善され、ご本人だけでなく家族や周りの人まで生きやすくなったとおっしゃる方が多くいらっしゃいます。

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6.最後に

以上が、心理学から学ぶ、不登校のお子さんに対して親ができることでした。

子どもが学校に行けない状況は、親としての心配やストレスをたくさん抱えられることと思います。
相談できるところが見つけづらく、「私のやり方で合っているのかな」と迷って悩んでしまったりするといったお声もお伺いします。

特に、学校の教育を受けさせられないことで、子どもの将来への不安を抱えてらっしゃる方がたくさんいらっしゃいます。

そんな心の負担を少しでも軽くしていただくため、最後にお伝えしたいことがあります。

学校とは、食事で例えるなら完全栄養食のようなもので、「これさえ食べておけば、ひとまずなんとかなる」といった存在です。

食べられるに越したことはありませんが、身体が受けつけず食べられなかったり、吐き戻してしまうのであれば、無理に食べようとしても栄養にはなりません。

その場合、完璧な栄養バランスを目指す前に、まずは食べられるものから栄養を摂っていくことで、大切な命は繋いでいけます。

お子さんや親御さんのご状況次第では、頑張ろうとしてもみても、そのときにできること、できないことがあります。
まずはできることから整えていき、お子さんもあなた自身も、少しずつストレスを減らして安心できる環境を整えていきましょう。

【参考】