「幸運を引き寄せることはできる。」
このような力が本当にあるとすれば、
あなたはそれを手に入れたいと思いますか。
もしこの力を手に入れたいと望むのであれば、
この記事は、大いに役に立つと思います。
人生や仕事で、
「努力」と「幸運」の相乗効果を
生み出したい方はぜひご覧ください。
この記事では、幸運を引き寄せて
仕事で価値を生み出すマインドセット
「セレンディピティ」について
詳しくご紹介していきます。
また、幸運や結果を掴んでいくために必要な
「マインドセット」もご説明していきます。
1.セレンディピティとは?
セレンディピティとは、
「幸運を引き寄せるための能力」のことです。
幸運はいつどのタイミングで
訪れるか誰にも分かりません。
ですが、幸運を自分に舞い降りやすくする
方法はあります。
それが「セレンディピティ」です。
セレンディピティという能力を身につけると、人生や仕事で新しい発見や、クリエイティブな発想を生み出すことができます。
人類がここまで進化したプロセスの中にも、セレンディピティの力が影響していると言われています。
1-1.シンクロニシティとの違いとは
セレンディピティとよく似た言葉としてシンクロニシティという言葉があります。
同じ意味として間違えられることがありますが、実はそれぞれに違った意味を表す言葉です。
シンクロニシティは、
「偶然起きた幸運の結果そのもの」を言います。
例えば、出会ったパートナーがたまたま同じ誕生日、同じ血液型だったという現象がシンクロニシティです。
対してセレンディピティは、「幸運を引き寄せるために主体的な行動をとる能力」のことをいいます。
例えば、数多くの実験を行っている途中、1つの失敗作に過ぎなかったものが、見方を変えてみると、実は他の問題を解決するものだったとします。
これは、常に主体的な行動をとり続け、偶然の結果を自らの手で意味あるものに変えたことによって生まれた幸運なので、セレンディピティになります。
このように、セレンディピティとシンクロニシティは、「主体的な行動があるかどうか」という明確な違いがあるのです。
1-2.セレンディピティの語源
セレンディピティの語源は、セレンディップの3人の王子という本にあった、「セレンディップ」という言葉を変えてできたと言われています。
話のあらすじは、3人の王子が見聞を広めるために旅に出るのですが、その旅で困難なできごとに出会いながらも、無事に戻ってくるお話です。
このお話から得られるのは、自分の身に起きたできごとに対して、「どのような姿勢で取り組むことが大切なのか」を教えてくれることです。
1-3.【全体像】セレンディピティ・フィールドとは
次に、何もないところから幸運が舞い降りるに至るまでのセレンディピティの全体像がわかる「セレンディピティ・フィールド」を紹介します。
セレンディピティ・フィールドとは、
「何もないところから幸運が
舞い降りるまでの全体像」
のことです。
ここでは、セレンディピティ・フィールドを分かりやすく表で紹介していきます。
【セレンディピティ・フィールド】 |
①シチュエーション どんな状況でも、幸運を見つけるチャンスがあります。 |
②予想外の出来事 人生では、必ず予想外なできごとに出会います。 |
③点と点を結ぶ 「予想外のできごと」という点と、「他のできごとや問題」という点を結んで考えます。 |
④粘り強さ、やり抜く力 幸運はいつ訪れるかわかりません。 |
⑤セレンディピティの発見 点と点を結び、努力を継続した先に「幸運」が舞い降りてきます。 |
セレンディピティ・フィールドを、「ポスト・イット(付箋)の誕生」の話を例にご紹介します。
セレンディピティ・フィールド | ポスト・イット(付箋)の誕生 |
---|---|
①シチュエーション |
接着剤に関する専門家は、接着力の強いノリを作ろうとしていました |
②予想外の出来事 |
研究の結果、逆に弱いノリができてしまいました |
③点と点を結ぶ |
この失敗作を他のことに活かせないか考え始めます |
④粘り強さ、やり抜く力 |
さまざまな方法を考え、実験してみました |
⑤セレンディピティの発見 |
そして生まれたのが、「ポスト・イット(付箋)」です |
実は、最初からポスト・イット(付箋)を作ろうとはしていなかったのです。
他のものを作っている途中でできたものを、他の何かと組み合わせて発明されたものだったのです。
このセレンディピティ・フィールドは、人生の縮図でもあります。
人生は「選択の連続」です。
では、より良い選択をするためにはどんなマインドが必要なのでしょうか。
第2章では、幸運を引き寄せる「セレンディピティ・マインドセット」について紹介します。
【出典・参照元】
2.セレンディピティ・マインドセットとは?
セレンディピティ・マインドセットとは、
「幸運を引き寄せるためのマインドセット」
のことです。
幸運を引き寄せるには、正しいマインドセットを身につけることが大切です。
では、セレンディピティ・マインドセットとはどのような特徴があるのでしょうか。
そこで下記に、セレンディピティ・マインドセットの特徴を3つ紹介します。
2-1.常にリラックス状態を意識する
幸運を引き寄せるためには、リラックスした状態を保つことが非常に大切です。
いつも切羽詰まっていると、周りに溢れているチャンスを取りこぼしてしまう可能性があるからです。
だからこそ、日頃からリラックスして、いろいろなところにアンテナを張っておくのが大切です。
リラックスをする方法は人それぞれありますが、いくつか例を下記に記載します。
- 散歩をする
- 本を読む
- 瞑想をする
- よく水を飲む
- 1人の時間を作る
リラックスは幸運を引き寄せる最も重要な要素の1つです。
2-2.不完全な状態を受け入れる
不完全な状態を受け入れることで、幸運を引き寄せる可能性を高めてくれます。
逆に完璧にこだわりすぎると、セレンディピティを見つけにくくなってしまいます。
なぜ不完全な状態を受け入れることが大切なのでしょうか。
それは、不完全な状態を受け入れることで、知識や情報を吸収する素直さが身に付くからです。
誰もが最初は初心者で、段々とベテランになっていくと思います。
ベテランが良いという傾向がありますが、必ずしもそうとは限りません。
ベテランは知識や経験が豊富になる反面、新しいことに挑戦することを意識していなければ、過去の成功体験に固執して成長が止まってしまいます。
初心者の段階では知識や経験は不足していますが、その分情報の吸収力と柔軟性に長けています。
つまり、いつまでも初心者のようになんでも吸収する素直さが大切ということです。
2-3.「win-win」で考える
セレンディピティ・マインドセットは、仕事の場面でも活用できます。
競争社会を生きていると、どうしても勝ち負けや損得で物事を考えがちになります。
勝ち負けばかりの考え方では、幸運を引き寄せることもむずかしくなります。
では、どうすればいいのか。
それは、お互いが納得する点を探す「win-win」の発想で考えることです。
どちらかが得をしてどちらかが損をする構造は、短期的に上手くいっても長期的には長続きしません。
それに比べ、「win-win」の発想は、上手くいけば長期にわたって良い関係を築く事ができます。
セレンディピティは、点と点を繋げるだけでなく、人と人を繋げる役割も果たします。
人と人が繋がれば新たなセレンディピティが生まれ、幸運も舞い降りやすくなります。
3.セレンディピティの代表的な3つの話
セレンディピティの代表的な話を3つ紹介していきます。
セレンディピティによって生み出された幸運は、もともと計画していないところから生まれたものが多いと言われています。
つまり、予想外のできごとに対する姿勢が、奇跡の産物を創りだすのです。
3-1.小売店の店員からメルセデス・ベンツに就職した男
小売店の店員として働いていた1人の男は、いつも熱心に仕事をしていました。
この男は、もともと自動車関連の企業5〜6社に面接に行ったのですが、なかなか採用されず、自動車業界の仕事が見つかるまで小売店で働くことを決めたのです。
この男の仕事に対する熱心さは、周りの従業員からも「どうしてそこまで熱心に仕事をするんだい?」と言われるほどでした。
そんなとき、いつものように熱心に仕事をしていると、ある顧客がその仕事ぶりに感心し、経歴を尋ねてきたのです。
そしてこの男は、高級車のセールスの仕事に就けるまで、今の仕事を続けることを顧客に話しました。
実はその顧客とは、メルセデス・ベンツのゼネラルマネージャーで、男を面接に誘ったのです。
こうして男は、メルセデス・ベンツのセールス・コンサルタントとして仕事をすることができるようになったのです。
この男は、いろいろと寄り道しながらも、結果的に自動車業界で働くことができるようになりました。
この話の中にも、セレンディピティの秘訣が詰まっています。
男はどんな時も熱心に仕事をしました。
そしてたまたま舞い降りてきた偶然を幸運に変えてみせたのです。
3-2.ペニシリンを発見した科学者
ペニシリンを発見したのは、ブドウ球菌という菌を研究していたフレミングという人物でした。
ぶどう菌は色々な感染症の原因として非常に危険な細菌でした。
そんなある日、研究室に出勤したフレミングは、バクテリアのサンプルを入れた皿の1つが、何も覆われていない状態で出しっぱなしになっていることに気づきます。
その時皿の中では、青緑色のカビが生えており、さらにカビの周りにもともとあったブドウ球菌がなくなっていたのです。
このカビの正体こそペニシリンというもので、特定の細菌を殺菌する作用のあるものだったのです。
この発見から抗生物質学という学問が誕生し、その後多くの人の命を救うことになりました。
この話にもセレンディピティの秘訣が多くあります。
偶然覆い被さっていなかったさらがあり、フレミングはそこからペニシリンを発見しました。
もし、フレミングがただの失敗作だと決めつけ破棄していれば、抗生物質学が誕生せず、多くの人の命が奪われていたかもしれません。
偶然を幸運に変えることができたのは、フレミングが固定観念にとらわれず、オープンなマインドで出来事を捉えることができたからなのかもしれません。
3-3.キャスター付きスーツケースの発明
今から半世紀前までは、キャスター付きスーツケースはまだありませんでした。
ではどうやって誕生したのでしょうか。
それは空港で重いスーツケースを持っていた男性が、ある光景を目にして閃いたのです。
その光景とは、空港職員が重い荷物を台車に載せて運んでいる姿でした。
これこそセレンディピティです。
スーツケースと台車という全く関係のないように見える2つの点を結んだことで、全く新しいものを発明したのです。
【出典・参照元】
4.幸運を遠ざける「ビリーフ」
幸運を引き寄せるには、セレンディピティ・マインドセットが重要だとご紹介しました。
しかし、幸運を引き寄せるものもあれば、幸運を遠ざけるものもあります。
その一つは「ビリーフ」です。
ビリーフとは「思い込み」という意味です。
実は、ビリーフ自体が幸運を遠ざける要因ではありません。
ビリーフは誰でも持っていますが、その中でも幸運を遠ざけてしまうビリーフがいくつかあるのです。
そもそもビリーフは自分を守るために、幼少期や何かしらの体験によって形作られます。
ですが、自分を守るために作られたはずの思い込みが、必ずしも永久に役立つとは限りません。
例えば、赤ちゃんのおもちゃは赤ちゃんのときには必要です。
ですが、小学生になっても赤ちゃんのおもちゃが必要かと言われるとそうではありません。
ビリーフも同じで、今自分がもっている思い込みは、本当に今必要なのか確認する必要があるのです。
そこで、下記の表にある言葉をみてください。
ビリーフの種類 | 悪影響のビリーフ例 |
---|---|
〜でなければいけない。 | 親の言うことを聞かなければいけない |
〜しかできない。 | 新しいことはできない。 |
〜であるべきだ。 | いつも周りに合わせるべきだ |
〜が当たり前だ。 | 上司より後に帰るのは当たり前だ |
Aだから、Bなんだ。 (A→B) |
お金が無いから、夢は叶わない。 時間がないから、何もできない。 もう歳だから、手遅れだ。 |
Aは、Bだ。 (A=B) |
私は、無能だ。 お金を稼ぐのは、難しい。 お金は、悪だ。 |
ここにある言葉を使っているものは、幸運を遠ざけるビリーフです。
無意識に使っている可能性が高いので、自分の口癖や、常識だと思っていることを見直してみてください。
もし確認しなければ、ずっと思い込みに囚われて、幸運から遠ざかってしまうかもしれません。
だからこそ、幸運を遠ざけるビリーフを先に知って、未然に対策をしておきましょう。
※ビリーフは通称「脳と心の取扱説明書」と呼ばれている心理学NLPで深く学ぶことができます。
ご興味がある方は、第5章の最後で紹介されているリンクをご覧ください。
5.セレンディピティの力を身につけたい方へ
いかがでしたでしょうか。
ここまで幸運を引き寄せる能力「セレンディピティ」について紹介してきました。
セレンディピティは、いつでも身につけることができる能力です。
そして幸運を引き寄せるためには、自分が持っている偏った考えや先入観を見直すことが欠かせません。
そこで、セレンディピティの力を身につけていくための提案があります。
それは「脳と心の取扱説明書」と言われている心理学NLPを学ぶことです。
NLPを日本語に訳すと神経言語プログラミングという名称で、五感をうまくコントロールしていくのに効果的な心理学と言われています。
また、ビリーフが作られる仕組みや書き換える方法、マインドセットを新しく更新する方法もNLPで学ぶことができますので、ご興味がある方は下記のリンクをご覧ください。
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