皆さんの周りには、
どのくらい出世する女性がいるでしょうか。
現代は、男女平等になってきており、
職場や事業によって異なるとは思いますが、
政府が目標とする女性管理職30%には、
まだまだ到達していない会社が多いのが現状です。
そんな中、どのような女性が出世しているのでしょうか。
結果を出している、
コミュニケーションがうまくとれる、
ワークライフバランスが良い、
女性に好かれているなど、色々ありそうですが
複合的な理由であることが多く、
はっきりした決め手は見えてこないかと思います。
そこでこの記事では、世界的な企業で出世した女性の
著書を元に、出世する女性の特徴と、
それらを、自分のものにできるような方法を、
実践心理学NLPを交えてご紹介していきます。
また最後に、出世を目指すのであれば、
絶対にやってはいけないことにも触れていきますので、
続けてご覧ください。
実践心理学NLPとは?
実践心理学NLPは別名、「脳と心の取り扱い説明書」と呼ばれています。
成功している人の共通点を見出し、誰もが結果を出せるように体系化したもので、コミュニケーション能力を高めたり、目標達成に役立つスキルを学べます。
【出典】NLPとは?
1.出世する女性の特徴6選
本記事では、出世する女性のロールモデルとして、Meta(旧Facebook)の最高執行責任者(COO)であった、シェリル・サンドバーグ氏をピックアップしました。
同氏はMetaの役職を退任されていますが、過去には、アメリカ政府で財務長官の補佐官を務めるなど、その経歴は出世する女性そのものです。
またフォーチュン誌の「世界で最も有力な女性50人」、タイム誌の「世界で最も影響力のある100人」にも選出された方ですので、著書から学べることは多々あると考えられます。
そして、サンドバーグ氏は著書『LEAN IN(一歩踏み出すことの意味)』で、組織や社会のリーダーに男性が多いことに着目し、女性たちのポテンシャルを全て引き出し、自分の幸せとキャリア上の成功を手に入れる方法を紹介しています。
そこでサンドバーグ氏の著者から、出世する女性の特徴と考えられることで、すぐに自分も取り入れたいことを6つピックアップしました。
- 好印象を与えつつ、主張すべきは主張できる
- キャリア形成の仕組みを「ジャングルジム」で考える
- 18ヶ月プランを立てている
- メンターとなる人がいる
- 本音のコミュニケーションを心がけている
- 女性ならではのライフイベントについて、その場に直面してから考えられる
この6つは、他者とのコミュニケーション、
自分とのコミュニケーション、人間心理、
目標達成能力、問題解決能力といった、
実践心理学が役立つ内容ばかりですので、
2章ではこれらの実践方法をお伝えしていきます。
では、まずは特徴を1つずつ詳しくご紹介していきます。
1-1.好印象を与えつつ、主張すべきは主張できる
出世する女性の特徴1つ目は、「好印象を与えつつ、主張すべきは主張できる」ことです。
人間は、何か物事を見ると、無意識にステレオタイプで判断する傾向があります。
著書によれば、女性に対しては「献身的」というステレオタイプがある一方で、「リーダーシップや決断力」といった、仕事で成功するための資質は男性にあると好ましいと思われることが多いそうです。
そのためステレオタイプの影響で、女性が男性と同じように意見を言うと、生意気に見られてしまい、自分の意見を主張しても、生意気だと思われて意見がなかなか通りにくなるのです。
【交渉の場で有効な振る舞い】
- たびたび微笑む
- 賞賛や気遣いを示す
- 共通の利害を訴える
- より大きな目標を強調する
- 対決するのではなく問題解決のために交渉する姿勢を示す
交渉の場でこのように振る舞い、意識的に好印象を与えてから主張するようにします。
女性の社会進出が進んでいるとされるアメリカでも、このようなことがポイントになるのは驚きましたが、それほどにステレオタイプというのは根深いものがあるのでしょう。
出世する女性は人間心理を押さえ、好印象を与えつつ、主張すべきは主張することで、交渉ごとが成功しやすくなると考えられます。
1-2.キャリア形成の仕組みを「ジャングルジム」だと考える
出世する女性の特徴2つ目は、「キャリア形成の仕組みをジャングルジムで考える」ことです。
日本人にはあまりイメージがつかないかもしれませんが、英語圏ではキャリアアップのモデルがよく梯子に例えられます。ひとつの企業に勤め、1つの出世ルートを進むようなイメージです。
しかし、梯子には広がりがなく、上るか下るか、つまり、留まるか出ていくかという選択肢しかありません。
梯子をもう上れないと感じたり、ときに梯子が外されるような思いをする人もいるでしょう。
そうなるとキャリア形成と出世が、難しく感じられるかもしれません。
【キャリア形成で有効な考え方】
- 転職やキャリアチェンジが当たり前である
- キャリアをジャングルジムのように立体的に捉える
(フォーチュン誌の主幹であるパティ・セラーズの言葉より) - 次のステップは上下だけでなく、左右にも斜めにもある
- 一つのルートで行き詰まったとしても大丈夫
キャリアプランはこのようにジャングルジムで考えることで、キャリアアップが成功する確立が高くなります。
特に女性は、就職や転職だけでなく、結婚や出産といったライフイベントでの影響を受ける可能性があります。
また、その他の外的な要因で、思い描いていた1つの道が断たれたように感じられることもあると思います。ですが、ジャングルジムであれば、自分なりの道を探して出世に向けて進むことができるようになります。
1-3.18ヶ月プランを立てている
出世する女性の特徴3つ目は、「18ヶ月プランを立てている」ことです。
著書では「遠い夢を持つのと同時に、18ヶ月プランを立てることも大切」と書かれています。
遠くの夢は、あなたのキャリアや出世に必要ですが、出世を確実なものにするには、曖昧すぎるのです。
【18ヶ月プランの有効な立て方】
-
①仕事上の達成目標
自分のチームが達成すべき目標を、18ヶ月間で定める。
明確な結果を出すことに集中した人は、素晴らしい価値を生み出すことになる。 -
②自分のスキルの目標
何か新しいスキルを習得する目標を、18ヶ月間で定める。
自分に今足りないものを習得することで、何かを始めるときの自信になる。
※18ヶ月という期間に拘る必要はない。
1年だと短く2年だと長いので、その中間で設定する。
目標設定は2項目とし、期間を18ヶ月とすることで、キャリア形成に役立ちます。
このように、遠くの夢や長期の目標だけでなく、長期の目標を着実に達成するための、中間地点となる18ヶ月プランを立てることをシェリル・サンドバーグ氏は推奨しています。
1-4.メンターとなる人がいる
出世する女性の特徴4つ目は、「メンターとなる人がいる」ことです。
もし、今はいなくても大丈夫です。見つけることが大事です。
※メンターとは信頼できる相談相手、良き指導者や先輩で相互補助できる相手のことです。
著書によれば、自分のメンターとなる人の存在は、仕事において重要です。
しかし、男性社会である場合は特に、女性はメンターを見つけにくい傾向があります。
そして、なかなかメンターが見つからないからといって、あまり接点のない人に「メンターになってくれませんか?」と頼むことには無理があるかもしれません。
また、出世する前の女性であれば、著名な人や役員・幹部レベルの人にメンターになってもらうのは難しいでしょう。
【メンターを見つける有効な考え方】
- 身近な人にメンターになってもらう
- 公式のメンタープログラムがある企業はそれを利用する
- すごい人がメンターである必要はない
- 上司や同僚など、どんなレベルの人でもメンターになってもらえる
メンターがいなければ、身近な人でもメンターになりうることに気づき、メンターを見つける。
このように役職等にこだわらず、お互いに助け合えるメンターをもつことを、シェリル・サンドバーグ氏は推奨しています。
1-5.本音のコミュニケーションを心がけている
出世する女性の特徴5つ目は、「本音のコミュニケーションを心がけている」ことです。
本音のコミュニケーションを職場で行うことは、仕事において真の成果を挙げることに必要です。しかし、サンドバーグ氏は多くの人がそれをためらうと言います。
組織には、ヒエラルキーや評価がつきものなので、そのような環境により、ますます本音を口にしにくくなってしまいます。
【本音のコミュニケーションに有効な姿勢】
- 広く意見を聞く姿勢をもつこと
- 助言を求めること
- 自分の弱点をオープンに話すこと
- 本当のことを伝えてくれたら感謝すること
- 感情をわかちあうこと
相手に敬意を払い適切な言葉を選び、本音のコミュニケーションをとることができれば、実り多いコミュニケーションを取れるようになっていきます。
まずは自分から、本音のコミュニケーションを取ることで、言いづらいことを言い合えるような関係性ができ、仕事の成果につなげ、出世することができるようになるでしょう。
1-6.女性ならではのライフイベントについて、その場に直面してから考えられる
出世する女性の特徴6つ目は、「女性ならではのライフイベントについて、その場に直面してから考えられる」ことです。
女性が、まだ結婚相手がいない時点で、もしも子どもを産んだら?などと心配して、チャンレンジをためらうことは、「幻の赤ちゃん」問題として日本でも重要なテーマです。
※女性ならではのライフイベントは、結婚・出産・子育てなどを指す。
【女性ならではのライフイベントへの有効な考え方】
- その場に直面してから考えれば良い
- 最後まで選択の余地を残す
- 「退職するべきか、休職するべきか」
「いつ頃結婚するのが良いか」などは、
そのタイミングが来たときに考えることにする
女性ならではのライフイベントは、起きてからでも間に合うと考えることで、キャリアアップできる選択肢を残しておくことができます。
最初からキャリアを諦めるのではなく、最後まで選択の余地を残しておくべきとのことです。
以上、出世した女性の例として、MetaのCOOであったシェリル・サンドバーグ氏が実践していた内容を、著書からご紹介いたしました。あなたがすでに実践していた項目はありますか。
まだ実践できていない項目があれば、次の章で具体策をご紹介しますので、続けてご覧ください。
【出典・参照元】
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲 シェリル・サンドバーグ(著),川本 裕子(その他),村井 章子(翻訳),出版社:日経BPマーケティング
2.女性が出世するためにやっておきたいこととは?
1章では、シェリル・サンドバーグ氏が実践してきたことを6つご紹介しました。
それらは出世する女性の特徴と考えられますので、ここからは、それぞれの特徴を身につけるために、すぐにでもやっておきたいことを、実践心理学NLPを交えつつご紹介いたします。
2-1.アサーティブ・コミュニケーション
好印象を与えつつ、主張すべきは主張するために、おすすめの心理学のスキルは「アサーティブ・コミュニケーション」です。
アサーティブ・コミュニケーションとは、お互いを尊重しながらコミュニケーションを交わす方法です。これは、自分が我慢しながら話す方法ではなく、自分の意見も主張しながら話す方法です。
つまり、お互いにWin-Winを作る方法なのです。
ここでは、アサーティブ・コミュニケーションのモデルの一つである、DESC法をご紹介いたします。
【DESC法】
- D:事実を伝え(Describe)
- E:自分の想いを表現し(Explain)
- S:提案し(Specify)
- C:選択または結果を示唆する(Choose)
この順番で話すことで、お互いにストレスを抱えることなく、自分の主張を伝えやすくなります。
例えば、
あなたが上司から急な仕事を頼まれたとします。
しかし、目の前には今日中に終えなければならない業務があり、取り掛かることができないので、断らなければなりません。
このような場合、あなたなら、どのように状況を上司へ伝えますか?
D…実は、本日中に終えなければならない業務を抱えています。
E…○○さんもお忙しいことと存じておりますし、お引き受けしたいのですが本日は難しく…。
S…明日で大丈夫でしたら、対応が可能なのですが、よろしいでしょうか。
C…もしくは、チームで分担しても大丈夫でしたら、他の協力者を募ります。
このように伝えることで、こちらの事情を伝えつつ、相手の状況を汲み取ったコミュニケーションをとることができ、お互いにWin-Winの状況を作りやすくなります。
2-2.キャリアビジョンを立てる
キャリア形成をジャングルジムで考えるために、一度キャリアビジョンを描いてみるのはいかがでしょうか。
キャリアビジョンとは、人生や仕事において、将来的にこうなりたいと思い描く姿のことです。
キャリアビジョンを立てることで、将来どういうルートで出世をすることができるのか、どのようなキャリアを築いていきたいかを明確にすることができます。
【キャリアビジョンを立てる手順】
- 1:大きな目標を決める
- 2:現在の状態を把握する
- 3:目標と現在の差を埋める内容を書き出す
- 4:判断基準を明確にする
特に、ジャングルジムを登っている途中で、思っていたルートで登れないとわかったとき、何を基準に判断すべきかわかっていると、大きな目標を見失わずに済むでしょう。
では、自分は何を判断基準にしているのか、早速確認してみましょう。
【判断基準を見つける方法】
準備物:紙とペン
-
(1)「仕事で大切なことはなんですか?」と自分に問いかけ、思いついたことを書き出す
-
(2)(1)を繰り返し、8~10個のキーワードを書き出す。
お金、やりがい、スキルアップ、仲間との共感、他者の尊重、社会貢献、休みのバランスなど
-
(3)出したキーワードに順位付けをする。
-
(4)最後に順位が上のものから順番に読み上げて、違和感がないか確認する。
もし違和感があれば並び替える。
多くの方が経験するように、描いたキャリアビジョンの通りに、キャリアアップする人ばかりではありません。
そして、キャリアには1つの職業やルートを選ぶのではなく、サンドバーグ氏の述べるように複数の可能性を検討しておき、予定通りに行かないときに、価値基準を元に判断できると良いでしょう。
2-3.18ヶ月プランで2つの目標を立てる
18ヶ月プランで目標を立てるには、2つの目標を定めることが役立ちます。
2つの目標とは、こちらです。
- (1)仕事上の達成目標
- (2)自分のスキル目標
【目標の設定方法】
-
(1)仕事上の達成目標
- 自分が所属するチームで達成できる目標を考えます。
- 例)
大目標:1年半で顧客数2倍 - 小目標:(大目標を達成するための試み)
-
目先3ヶ月の目標
次の3ヶ月、次の3ヶ月・・・
というように、細かく設定する。
-
(2)自分のスキル目標
自分に今足りないスキルを書き出す。
これから18ヶ月で習得したいスキルを一つ決める。
その目標を、毎日見れる場所(玄関など)に貼り出します。
習得できるよう行動する。
仕事上の目標と同様に18ヶ月(1年半)で、どうなっているかを細かく設定します。
目標を立てる際に気をつけるべきは、行動できる内容であることです。
例えば、大目標が「人生をよくする」だったとして、そのためにどのような行動をするのか?を小目標に設定することです。
それは、「知恵をつける」のではなく、「毎月本を5冊読む」という具体的な目標にすることです。
着実に達成できるように、漠然とした目標をやめ、具体的な行動を設定していきましょう。
2-4.メンターを見つける
まだメンターがいない場合は、自分のメンターとなってくれる人を見つけましょう。
ここでのポイントは、身近な人で探すことです。サンドバーグ氏の意見の通り、上司や先輩、同僚などにお願いするとよいでしょう。
もし、誰も思いつかないようであれば、まずは話しやすい先輩に相談することをおすすめします。
【相談で伝えるべきこと】
- メンターを探していること
- 自分の目標や、不足するスキル
- 自分の課題と思っていること
- アドバイスをもらいたいこと
- 今後、質問することの許可
- 自分が相手に役立つことがあるかどうか
上記の中で、最後が特に大事です。
自分が相手に役立つことがあるかを確認しましょう。
相手が上司や先輩の場合、自分が持っている何が相手に役立つのか、わからないかもしれません。能力的に劣っていると感じられる場合は特に、相互補助の相手に見合うかどうか心配になるでしょう。
このような場合は、返報性の法則が働き、何かをしてもらうと、何かをしてお返ししなくてはならないという心理が生まれます。
もし、相手に何かをしてもらってばかりでいると、心理的な負担を感じますので、自分ができることがあると、メンターの関係性が良好に保てます。
そして、自分に何ができるのか?相手に何が必要なのかは相手によるので、相互補助の関係になれそうであれば、メンターになってもらえるようにしましょう。
2-5.本音を伝え、本音を引き出す
本音のコミュニケーションをとっていくために、ここではLEAN INから、ぜひ真似したいことをご紹介します。
特に、言いづらい本音を伝えるのは、難しいことがあります。
それでも、本音で伝え合える関係になることで、仕事は格段に進めやすくなるでしょう。
そして、本音のコミュニケーションを取るには、自分が本音を伝えることと、相手から本音引き出すことの両方が必要となりますので、コツを記します。
【本音を伝える・引き出すコツ】
- (1)相手が受け取りやすい言葉を選ぶ
- (2)自分からフィードバックを求める
- (3)弱みを打ち明ける
(1)相手が受け取りやすい言葉を選ぶ
いくら本音で伝えると言っても、あまりにも直球だと、相手が攻撃と受け止めてしまうことがあります。そうならないために、相手が受け取りやすい言葉を選んで伝えましょう。
例)本音:「仕事が遅いね」
言葉を選ぶ:
「この仕事、今は何分くらいかかってますか。
実は、少し長いかなと思っているの。
具体的にどういう手順で進めているか、聞かせてもらえる?」
(2)自分からフィードバックを求める
相手が話しやすいように、何かにつけ「私が聞いておいたほうが良いことはありますか?」という質問をします。
そうすると、「これは言っておいたほうが良いけど、言いづらいな」と思っているメンバーは、伝えやすくなるのです。
何かチームで判断や決定を下そうとしているときなど、ぜひ、ひと声かけてみてくださいね。
(3)弱みを打ち明ける
自分の弱みや悪いクセを先に打ち明けることで、相手が本音を伝えやすくなります。
例えば、信頼できるチームのメンバーであれば、「自分は追い込まれているときに、感情的になるところがあるので、そうなっていたら、ぜひ教えて欲しい。本当は感情的になりたくないんです」と伝えたとします。
そして、感情的になっていると気づいたメンバーが、「いま、感情的になっちゃってますよ」などと声をかけてくれたらどうでしょうか。お互い本音でコミュニケーションが取れるでしょう。
相手に配慮しつつ、相手が話しやすいようにして、本音のコミュニケーションを取っていきましょう。
2-6.ライフイベントについて自分とコミュニケーションを取る
サンドバーグ氏が言うように、女性ならではのライフイベントは起きてから考えることにしましょう。
とは言っても、ライフイベントには身体的な年齢が関係するものもあって、職業を選ぶ時点で、結婚したら、妊娠したら、子どもが増えたら、、、と考える女性は多いのが現状です。
「その時に考えれば良い」と言われても、「後では遅い」と気になる方も多いでしょう。
そのため、この問題に取り組むには、自分とのコミュニケーションを取ることが役立ちます。
【捉え方を変えるための方法】
準備物:紙とペン
自分に質問を投げかけて、思いついた答えを全て書き出す。
質問:
「私は、女性ならではのライフイベントが起きたとき、何を心配しているのだろうか?」
※考えが横道に逸れたときは、再度、質問を投げかけて答えを書き出す。
数日後に他の答えを思いついたら、それらも追記していく。
客観的に答え(心配事)を眺め、現時点で取り組むべきことと、実際のタイミングが来てから取り組むべきことに振り分ける。
これを行っておくことで、出世のチャンスを逃さないで済む人は多いのではないでしょうか。
また、もしかすると、結婚しないかもしれませんし、パートナーとの関係で子どもは持たないかもしれません。
それでも、ライフイベントは心配になる人が多いので、自分とのコミュニケーションを取り、具体的に心配事を洗い出すことで、ライフイベントの捉え方を変えておきましょう。
ここまで書籍「LEAN IN」を元に、出世した人が実践していたことと、その特徴を身につけるに当たって役立つ内容を心理学NLPを用いてご紹介いたしました。
出世する女性の特徴を実践するには、他者とのコミュニケーション、自分とのコミュニケーション、人間心理、目標達成能力、問題解決能力といった、実践心理学NLPが役立つ内容ばかりでした。
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さて、ここまでの内容を実践すれば出世へ近づいていけますが、最後に、絶対にやってはいけない習慣もお伝えいたします。
3.出世したければ絶対やってはいけない習慣3選
サンドバーグ氏の著書や、私の専門分野である心理学NLPを元に、出世する女性の特徴や、やっておきたい具体的なことをご紹介してきましたが、、、
それらを台無しにしてしまう、やってはいけない習慣があります。
もしあなたが出世したいのであれば、この3つの習慣には気をつけてください。
- (1)自分の実力を疑うこと
- (2)1人で抱え込むこと
- (3)他人を蹴落とすこと
気づかずにこれらを行っている人もいますので、今後の対策のため一つずつご紹介していきます。
3-1.自分の実力を疑うこと
出世したい人がやってはいけないことの1つ目は、自分の実力を疑うことです。
仕事を進める上で、「自分にはできない」「成果が出せたのはたまたまで、本当の自分は大したことはない」などと考えてしまうことがあるかもしれません。
これらは「インポスター症候群」と言って、女性にありがちな考え方と言われています。
※インポスターとは、詐欺師やペテン師という意味。
インポスター症候群とは、自分の力で業績や成果を生み出しても、
その成功を偽物だと考えてしまうことです。
このインポスター症候群の原因は、「私はダメな人間だ」など、無意識のうちにネガティブな思い込みを抱えてしまっていることにあります。
この思い込みは、生まれ育った環境や子供時代の経験などから形成されており、心理学NLPの中では「ビリーフ」と呼んでいます。ビリーフはこのまま持ち続けることもできますが、手放すこともできます。
変えたいと思うビリーフを一度受け入れ、ポジティブなものに変えることで、インポスター症候群から脱却が可能となります。
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3-2.1人で抱え込むこと
出世したい人がやってはいけないことの2つ目は、問題や業務を1人で抱え込むことです。
仕事で、自分のタスクを全部1人でこなそうとして、苦しくなったことはありませんか。
苦しくなって、結果的にキャパオーバーとなって遅れたり失敗するくらいなら、事前に相談すると自分も周囲も安心できるでしょう。
必要に応じて、こまめに上司に状況報告をしたり、同僚へ相談したりすることをおすすめします。
出世する女性は、自分がどのような状況にあるのかを客観的に捉えることができ、チームとしての成果を意識することができるので、一人で抱え込むことがありません。
結果的に、チームとして良い成果を出すことができ、さらに出世していくと考えられます。
特に、誰に報告・相談すれば、その問題を解消できるのかを明確に判断できることが役立ちます。
同僚で解消できることもあれば、上司でなければ解消できないこともあることを知っておきましょう。
3-3.他人を蹴落とすこと
出世したい人がやってはいけないことの3つ目は、他の人を蹴落とすことです。
もしかしたら、周りの上司や管理職の方の中には、明らかに蹴落とそうとはしていなくても、分かりづらく他者の足を引っ張ったり、ズルをしていたり、理不尽な指示を出したりする人がいるかもしれません。
さらに、それによって楽をして、良い評価を得ているように見えるかもしれません。
しかし、あなたはそうなってはいけません。
他人を蹴落として出世する人には、後から自分の行いが返ってくると言われています。
正しい道のりで出世するのは時間がかかるかもしれませんが、いずれ良い形で自分に返ってきますし、その正しさを見てくれている人がいます。
なにか重要な判断が下るときは、日頃の行いの正しさが重要な基準となります。
どうしても自分が出世したいならば、逆に、周りの人の出世を手助けするくらいの心持ちで過ごしましょう。
以上、出世したい人が絶対にやってはいけないことを3つご紹介しました。
もし、思い当たるものがあれば、すぐにやめることをおすすめします。
まとめ
Meta(旧Facebook)COOから学ぶ、出世する女性の特徴は、下記の6つでした。
- 好印象を与えつつ、主張すべきは主張できる
- キャリア形成の仕組みを「ジャングルジム」で考える
- 18ヶ月プランを立てている
- メンターとなる人がいる
- 本音のコミュニケーションを心がけている
- 女性ならではのライフイベントについて、その場に直面してから考えられる
そして、この6つの特徴を踏まえて、出世するために今すぐやっておきたいことはこちら。
- アサーティブ・コミュニケーション
- キャリアビジョンを立てる
- 18ヶ月プランで2つの目標を立てる
- メンターを見つける
- 本音を伝え、本音を引き出す
- ライフイベントについて自分とコミュニケーションを取る
また、出世する上でやってはダメなことは、
- 自分の実力を疑うこと
- 1人で抱え込むこと
- 他人を蹴落とすこと
でした。
最後になりますが、シェリル・サンドバーグ氏が2013年に著書LEAN INを出版した後、2015年の5月にご主人が亡くなっています。
そして、ご主人の不慮の事故での突然死を、レジリエンスを鍛えることで乗り越えられ、2017年にはその悲劇の体験を赤裸々に綴った「OPTION B: 逆境、レジリエンス、そして喜び」を出版されています。この本はペンシルベニア大学ウォートン校教授で心理学者の、アダム・グラント氏との共著です。
なお、2022年6月にはMeta(旧Facebook)の退任を表明し、同年8月には再婚されています。
まさに、ジャングルジムの上で、ライフイベントが起きてから考えていらっしゃるのかなと想像すると、一人の女性としての可能性や人間性の偉大さに、尊敬の念をいだきます。
日本では、まだ出世する女性は少ないですが、徐々に増えていることは事実です。
今回ご紹介した内容を実践していくことで、自分にとっても周りの人にとっても良い形で「出世する女性」を目指してみてはいかがでしょうか。