その他のNLP用語
一つ前の用語:{{ getPrevItem.name }} |
NLP用語集
アンカリングは、実践心理学NLPのスキルの1つで、
五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)を使って、
自分が望む状態を引き出す方法です。
つまり、五感と望ましい状態を結びつける、
「条件付け」のようなイメージです。
例えば、次のようなものが、身近なアンカリングの一例です。
いずれも五感と特定の状態が、
結びついています。
なお、望ましい状態を作り出す引き金のことを「アンカー」と言います。
アンカーとは船の「錨(いかり)」のことで、
船が錨で位置を固定するように、特定の刺激と状態を結びつけ、
同じ反応を起こせるようにするのです。
何かを見たり、聞いたり、味わったり、触れたりしたことで、
いつも同じような状態が引き起こされるときは、
「アンカーがかかっている」と言います。
今の自分の状態に関わらず、
「簡単に」「最高の状態」を引き出せるのが、
アンカリングの最大の効果・メリットです。
一例を挙げると...
アンカリングの使い方は十人十色で、
望ましい状態を事前にアンカリングしておくことで、
いつでもそれを引き出すことができるのです。
よく似ている言葉に「アンカリング効果」があります。
アンカリング効果も心理学の用語であり、語源も同様に船の「錨(アンカー)」です。
アンカリング効果は、
最初に得た情報が基準となって判断が偏ってしまう現象のことで、
認知バイアス(思い込み、認知のゆがみ)の一種です。
主にマーケティングや営業、セールスの場面などで用いられています。
例えば次の価格を見たときに、
どちらの方を買いたいと思いますか?
商品A | 商品B |
販売価格:30,000円 |
通常価格: 限定価格:30,000円 |
どちらも支払うのは3万円で同じですが、
なんとなくBの方が、お買い得のように感じたのではないでしょうか。
これがアンカリング効果によるもので、
通常価格の5万円が判断基準(アンカー)となり、
限定価格の3万円を安く感じるのです。
このように、「アンカリング」と「アンカリング効果」はどちらも心理学の用語で、
語源と名前も共通していますが、それぞれ意味や効果は全く異なるものです。
アンカリングは、特定の刺激(アンカー)と、
特定の状態を結びつける、条件付けのことでした。
例えば
このように、望む状態をアンカーとなる刺激に紐づけていきます。
なお、アンカーには、
様々なものを設定することが可能です。
代表的なもので言うと、上記のように自分の身体の場所を触ったり、
一定のポーズをとること、さらには写真や音楽などでも構いません。
ただし、いつアンカリングを使うかは分かりませんので、
場面や状況を問わずできるものがおすすめです。
また、刺激の内容を変えることで、
複数のアンカーを設定することも可能です。
アンカリングの手順をお伝えしていきます。
今回は、音楽を使う方法です。
決まった音楽を聞いて、モチベーションを高められるようにしていきます。
まず、すべての手順に目を通してから、
実践していただくことをおすすめします。
「自信がある時」の自分はどのような体験をしているのか、
五感を使ってリアルにイメージし、その時の状態を感じていきます。
(もし過去に経験があれば、その時を思い出します)
例えば、
「目で見えるものは何か?」
「どのような音が聞こえるか?」
「身体の感覚、状態はどのようなものか?」
こうした質問も使いながら、
これ以上感じられないくらい十分に、
そしてリアルに感じていきます。
「自信がある時」の状態(感情や身体の感覚)がピークに達する直前で、
「自信がある時」を引き出すスイッチ(アンカー)にしたい音楽を再生します。
頭の中で音楽をかけるのではなく、
スマホやスピーカーなどを用いて、実際に音楽をかけます。
2~3の流れを何度も繰り返します。
最後にアンカリングができているかを確認するために、
何もしていない普段の状態で、その音楽を聞きます。
(アンカーを「発火」させてみます。)
この時に、「自信がある時」と同じ状態が蘇ってきたら、
アンカリングは成功です。
以上がアンカリングの一連の手順です。
身体でアンカーを作る時は、3の手順の際に、
作りたい場所に触れたり、ポーズをとったりします。
身体にアンカーを作る場合は、
以下のポイントを押さえておきましょう。
よく触れたりする場所や、いつもと同じ触れ方の場合、
特定の状態とアンカーがそもそも結びつきづらいです。
また、アンカーとして触れるときと、そうでないときとが曖昧になり、
アンカリングの効果が薄れやすいです。
アンカーと望む状態を、強く結びつける必要がありますので、
2-1であげたように、指を握る、耳たぶを引っ張る、
つまむなど独特かつ分かりやすいアクションがおすすめです。
なお、全米NLP協会では、
拳(指の付け根の関節)に作ることを推奨しています。
普段あまり触れることのない部分なので、
望む状態をしっかり結びつけることができますし、
また仕事中や外出先などでも周囲に気づかれることなく使えます。
さらに最大5つまで片手に設定できますので、
状況に応じて使い分けることも可能です。
アンカーを設定する際には、
望む状態を最大限に感じきることがポイントです。
手順の中にも「五感を使って十分にイメージし、感じる」とご紹介しました。
以下の質問を使って、まるでその場にいるかのように具体的に想像し、
その時の状態を全身で十分に感じます。
ここでイメージするのは、
自分が実際にその体験をしている場面です。
映画や写真のように、
自分の姿を外から眺めるのではなく、実際に入り込みます。
NG | OK |
アンカーを設定する際には、望む状態を最大限に感じている、
ピークのタイミングで設定していきます。
前後の時間を含めてしまうと、
その状態もアンカリングされてしまいます。
アンカリングを使う際に、一瞬で最高の状態を引き出すためには、
ピークの状態と結びつけることがポイントです。
もしも睡眠不足があったり、風邪を引いているなど、
体調が優れないときには、まずは体調を整えましょう。
アンカリングは、生理的な反応を利用しているものですので、
体調が良くないときに行っても、うまく結びつけることができません。
一度設定しても、
しばらく使わないとアンカリングの効果は薄れてきてしまいます。
定期的にアンカーを発火させて、その状態を味わったり、
設定の手順を繰り返し行うことで、アンカリングが強化されていきます。
使いたい時にいつでも使えるように、
日頃から準備しておくことが大切です。
以上が、NLPのスキル「アンカリング」についての解説です。
今回ご紹介したアンカリングを駆使することで、
どのような場面でも、自分をコントロールし、
最高のパフォーマンスを発揮できるようになります。
ぜひ日頃から活用してみてください。
そして、NLPには「アンカリング」以外にも、
仕事や人生で使える学びが豊富にあります。
NLPについて詳しく知りたい方は、
すでに10万名以上がダウンロードされた「NLP無料レポート」をご覧いただくか、
毎回たくさんの方がご参加される「NLP体験講座」にお越しください。
NLP無料レポートはこちらからダウンロードできます。
→ 『人生とビジネスでステージを高める心理学NLPの秘密とは?』
NLP体験講座の詳細はこちらからご確認ください。
→ NLP体験講座(東京・名古屋・大阪・福岡・オンラインにて開催)