NLP上級:タイムラインセラピーの紹介:過去の記憶を変える
タイムラインセラピーの例として、こんなケースを紹介しようと思います。
A氏は、とてもハードに働く人です。社内外で有能な人間だと認められています。
しかし、彼自身、仕事に対してとても充実感を感じている一方、プライベートにはほとんど時間を割くことなく、
体調が優れず、いつもなんだかイライラしていました。
仕事を通して社会的評価を得てはいるものの、彼は全く幸福感を感じていません。
そして、懸命に働くことに疲れを感じながらも、ハードに働く事を止められずにいました。
そんな彼に、タイムラインセラピーを行いました。
目の前に、過去から現在を結ぶ一本のタイムラインがあることをイメージします。
現在の位置から過去に向かってそのライン上を歩きながら、彼はある記憶に出会いました。
それは、彼の幼少時の記憶でした。
その記憶とは、親から 「お前はホントに何をやらしてもダメだなぁ・・・」
と言われて、ひどく傷ついたという記憶でした。
そんな彼に対して、セラピストは次のように訊ねます。
セラピスト:「その記憶はどのような感じがしますか?」
クライアント:「なんだか暗い過去という感じで、とてもみじめな気持ちになり、胸のあたりが苦しくなります。」
そこでセラピストは、ある提案をします。
セラピスト:「その記憶のイメージを明るくしてみてください。何か変化を感じられますか?」
クライアント:「そうですね、胸のあたりの苦しさがやわらぎ、みじめな気持ちもすこし薄れた感じがします。」
このように、記憶が持つ明るさや大きさ、音などをイメージの中で変化させることによって
記憶が持つ印象を変えることができます。
これは、サブモダリティーチェンジと呼ばれるNLPの手法で、
タイムラインセラピーを行う際に多く用いられるものです。
人は、出来事を記憶をする際に、明るさや大きさ、色合いなどのサブモダリティーの情報を
付加して保存しています。
そのため、このサブモダリティーの情報を変えることで、記憶に対する印象も変えることができます。
A氏は、過去の記憶のサブモダリティーを変化させたことで、
暗い過去の記憶は、明るくなり、そして小さくなっていきました。
タイムラインセラピーを通して、彼は過去の記憶に変化を起こしました。
そして、それにより過去に親から得られなかった承認を得ようとする衝動を解消することができ、
現在のハードワークをせずにいられないという反応を改善することが出来ました。
これは、一つの例ですが、このようにタイムラインセラピーを通して、
過去の印象を変える事によって、自分自身の問題行動を改善する事が可能になります。











