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2026.04.10(更新日:2026.04.10) NLP世界権威

価値基準の階層テクニック

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著:ロバート・ディルツ

価値基準の階層テクニックとは、
異なるレベルの価値基準同士の対立を特定し、それに対処する方法として、
1980年代半ばにロバート・ディルツが開発したものです。

人の価値基準とは、
複数のレベルに段階分けすることができるものであり、
これを「価値基準の階層」と呼びます。

そして、階層ごとに
「自己志向」と「他者志向」が交互に入れ替わりながら、
ニューロ・ロジカル・レベルの上位層へと上がっていきます。

たとえば、階層の一つである行動レベルの価値基準
(例:他者のために何かをしたり、達成したりすること)は、

それより上位にある能力レベルの価値基準
(例:自分のために何かを学ぶこと)によって、
しばしば上書きされることがあります。

さらに、能力レベルの価値基準は、
さらにその上位にある信念・価値観レベルの価値基準
(例:他者に対して責任を持つ、ルールを守る)によって上書きされます。

信念・価値観レベルの価値基準は、
その上位にあるアイデンティティレベルの価値基準
(例:どういう人間でありたいのか、人としての誠実さ)によって上書きされます。

それぞれの価値基準のレベルはまた、
特定の表象システム、サブモダリティの特性、認知ストラテジーと
結びついていることも少なくありません。

こうした価値基準のさまざまな側面を理解しておくことで、
価値基準をペーシングとリーディングし、
効果的に活用(レバレッジ)することが可能になり、
葛藤を克服して、望ましい結果をより効率的に達成できるようになります。

以下に紹介する手順では、
新しい行動パターンを確立しようとするときに生じる
心理的な抵抗を変容させることを目的に、

空間配置による分類と反例のプロセスを用いて、
異なる価値基準のレベルと、それぞれの表象的特性を特定していきます。

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まずは、下図のように横に並んだ4つの場所を決めます。

手順1
「場所1」に立ちながら、実行したいと思っているけれど、それを実行することから自分を止めているような行動を特定します。(望ましい行動)

例:定期的に運動する。

手順2
「場所2」に進み、その新しい行動を実行する意欲を高めてくれる価値基準を特定します。(動機づけの価値基準)

例:健康的で、引き締まって見える体型になるために運動したい。

それぞれの価値基準を選ぶために使われたストラテジー、メタプログラムのパターン、サブモダリティを特定します。

例:健康的=聴覚デジタル/視覚の構築
引き締まって見える=視覚の構築

手順3
「場所3」に進み、望ましい行動を実行することから自分を止めてしまっている価値基準を特定します。(制限になる価値基準)

(注記:これらは動機づけの価値基準より高いレベルの価値基準になります。
なぜなら、動機づけの価値基準を上書きし、望ましい行動を止めてしまっているからです。)

例:私が定期的に運動できないのは、時間がないのと、運動は苦しいからです。

それぞれの価値基準を選ぶために使われたストラテジー、メタプログラムのパターン、サブモダリティを特定します。

例:時間がない=視覚の想起/体感覚
運動は苦しい=体感覚

手順4
「場所4」に進み、手順3の制限になる価値基準を上書きする、さらに高いレベルの価値基準を特定します。(最上位の価値基準)

例えば、次のように自分に問いかけることで特定することができます。

「常にそのための時間を作ることができて、たとえ苦しくても実行できてしまうほど自分が大切に思っているものは何か?それが何より大切だと感じるのは、どのような価値観を満たすからなのか?」

例:家族への責任感

それぞれの価値基準を選ぶために使われたストラテジー、メタプログラムのパターン、サブモダリティを特定します。

例:家族への責任感=視覚の構築/体感覚

手順5
これで準備が整いました。次の手順でテクニックを実践しましょう。

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  • a.レバレッジをかける
  • 「場所1」に立ち、実行したいができていない行動をアンカリングします。

    「場所2」と「場所3」を飛ばして、「場所4」に立ちます。望ましい行動に最上位の価値基準を当てはめ、自分に制限をかけている抵抗や反発を上書きします。

    例えば、このように自分に問いかけることができます。

    「私の行動は家族の手本になる。そうであるなら、健康的で引き締まった体型を維持するための時間を作ることで、家族に対する責任感をさらに示すことができるのではないか?」

  • b.制限になる価値基準をペーシングする
  • 「場所4」から「場所3」へ移動します。

    3つのレベルすべての価値基準を満たし、なおかつ、制限になる価値基準に反しないような形で、望ましい行動を達成するための方法を考えます。

    例えば、このように自分に問いかけることができます。

    「時間があまりかからず、苦にならず、家族も参加できる継続的な運動プログラムはないだろうか?」

  • c.ストラテジー/サブモダリティーの活用
  • 望ましい行動の価値基準と制限になる価値基準のストラテジー、メタプログラム、サブモダリティの特性が、最上位の価値基準のストラテジー、メタプログラム、サブモダリティの特性と合致するように調整を入れます。

参考文献
Beliefs: Pathways to Health and Well-Being; Dilts, R., Hallbom, T. and Smith, S., 1990.
【邦訳】ロバート・ディルツ、ティム・ハルボム、スージー・スミス
『信じるチカラの、信じられない健康効果』横井勝美 (翻訳)、出版社: ヴォイス 2015年

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NLPトレーナー ロバート・ディルツ(Robert Dilts)プロフィール

著者より許可をいただき掲載しています。
http://www.nlpu.com/Patterns/patt15.htm
This page, and all contents, are Copyright © 1998 by Robert Dilts., Santa Cruz, CA.

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